祭のものぐさもったり手帳

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コロナとお爺様

「お爺様、世間ではお盆のようです」
「それくらい知っとるわい。で?何が言いたいのじゃ、コロナ」
「我が家ではお爺様がすぐ近くにお住まいなので、わざわざ帰省しなくていいから楽だなーと思いまして…」
「お前は本当に利己的じゃのう。盆なのじゃから、孝行の一つでもせんかい」
「逝ってくださったら毎年墓参りしてさしあげますよ」
「ほっほっほっこの馬鹿孫め」
「お爺様もお盆なのですから、孫にお小遣いの一つでもください」
「ひ孫の顔を見せてくれたらやろう」
「いつまで生きるつもりですか、このクソジジィ」

荒んだジジ孫関係。
コロナとトリノじいちゃんの会話は書いていて楽しいです。

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旅戦の王女 第48話『籠の少年。青空目指して31』

 「ど…っ!…あっ!?」
 どうして出てきたんですか!?貴女はっ!―と言いたかったのだが、あまりにも驚いたために、喉が突っかかって言葉が上手く出せない。そんなことやっているうちに、トーンはどんどんこちらへと向かってやってくる。
 「もーっ!コロナひどいよ、僕のこと閉じ込めてー!」
 むしろ怒っているようにぷんすか頭から蒸気を出している。
 だって閉じ込めないとこの無鉄砲な王女はすぐに飛び出して、すぐに危ない目に自ら飛び込んでいくだろう。だから魔法をかけてちょっとの間、車の中で大人しくしてもらおうと思ったのに…こっちに気を取られている間に魔法が切れて、それをいいことにこの王女は飛び出して来たらしい。
 「怒るよーっ!?もーっ!」
 そんなこと言いながらゴーレムの足と足の間を通って(なんでわざわざそんな危険なところを!)こちらに向かってくる。
 「ねぇねぇ!あの黒い魔法使いどこ行ったの!?このでっかいの何?凄いね!動いてる!」
 まるで戯れるようにゴーレムの下を行ったり来たり回ったりしながら、トーンは嬉しそうにこっちに向かって言葉を投げかける。距離がある上に地響きが常にしているので、自然と声が大きくなる。
 「…っ離れてくださいっ!」
 ようやくそれだけ言うことができた。しかしトーンは相も変わらずくるくる回ったりしながら、
 「なんでー?」
 なんて場違いなことを言っている。
 「アホですか!貴女は!」
 あーもう、どうしてこの王女はここまでヒヤヒヤさせてくるのだ。本当に危機管理というか、危険を察知する能力というか、とにかく状況把握に著しい欠落でもあるのではなかろうか?なんてことをコロナが割りと真剣に考えている間にも、トーンはちょこまかと動き回りながら、凄ーい、うわーい、とか言って喜んでいる。まるで興行でも見に来たかのようだ。…あぁ!危ない!あと少し踏み込んでいたら踏まれていた!
 「…け、賢者様…?」
 後ろから申し訳なさそうな声が聞こえてくる。振り返れば若い兵士が点火装置らしきものを構えてこちらを見上げている。
 そうだ。一斉攻撃が…!
 「ちょ、ちょっと待ってください…!」
 ―俺の連れが…!
 …と、言おうとした瞬間、一瞬にして世界はしんと静まり返った。
 「…え?」
 振り返ると、それまで重厚な動作で歩いていたゴーレムが―止まっていた。片足を上げた不自然な格好で。
 その上げた片足の下に、トーンが立っていた。
 もしもその足が振り下ろされていたら、間違いなくトーンは下敷きになっていた。
 (まさか…)
 ―…助けてくれた?トーンのことを?

 「…あれー?どうしたの?」
 トーンは上を見上げて、ゴーレムに向かって話しかけていた。トーンは自分が助かったということよりも、それまでズシンズシンと大きな音を立てて動いていたゴーレムが動かなくなったことの方がよっぽど心配だったらしく、うろうろとその場を不安そうに動いている。
 「ねー?どうしたの?」
 小首を上目遣いに傾げた、その刹那。
 ―ズンっ…
 それまで上げられていた片足が、振り下ろされた。
 「…っ…トーンっ!」
 コロナは息を呑み、叫んだ。




* * *




危ない無鉄砲王女です。
危険なところに自ら飛び込みます。
…そして更新が偉く遅れてしまってすみませんでした;

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カシスオレンジ

20070801165857
20歳になって初めての、自分のために飲んだお酒です。
甘くてジュースみたいです。

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